【ホテルパーク館内:川端康成のコーナー】
初恋は、なんと岐阜が舞台です! 川端康成は大正10年に3回にわたり岐阜を訪れています。 岐阜の初代さんとの初恋、 そして、結婚までを「篝火」「非常」「南方の火」の 短編小説に描いています。 若き川端康成が、初代さん(小説では、みち子さん) とたどった足跡を訪ねる、『文学の散歩道』はいかがでしょうか |
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【左から】川端康成 伊藤初代 三明永無 |
■みち子(伊藤初代さん)の住む岐阜の町
「篝火」は、”岐阜名産の雨傘と提灯を作る家の多い田舎町(稲葉郡加納町六・現在の岐阜市加納新本町一)の澄願寺(西方寺)には、門がなかった。”ではじまる。
■澄願寺(西方寺)
私(川端康成)は、友人朝倉(三明永無氏)と共に、みち子(伊藤初代さん)が養女となっている澄願寺(西方寺)を訪ねた。
大正8年に本堂の再建が開始され、初代さんのいたときは普請の最中で、同15年に完成しました。その本堂は昭和20年戦災で消失し、今の本堂は昭和30年に建てられたものです。
■岐阜公園
「この頃、岐阜に何か見るものありますかね」 「さぁ、公園はご存知だろうし、柳ケ瀬−柳ケ瀬の菊人形はもう始まってるのかね」
■加納天満宮
暫くしてみち子は、近路だと、小さい天満宮の境内へ折れていった
■港館 (ホテルパーク)■
電車を降り、三人は前回訪れた「港館」へ行く。ところが、9月25・26日の台風で被害を受けて営業を休んでいた。
現在の「潟zテルパーク」です。「南方の火」には1ヶ月ほど前「港館」へ入った時のことが書かれています。川端は時雄、三明氏は水澤、初代さんは弓子として登場しています。
■鵜飼
「あ、あの篝火は鵜飼船だ!」と私は叫んだ。・・・そして、私は篝火をあかあかと抱いている。焔の映ったみち子の顔をちらちら見ている。こんなに美しい顔はみち子の一生に二度とあるまい。
ホテルパークから鵜飼観覧船乗り場に行く途中の ポケットパーク名水に建立されたのは、 若かりし日の川端康成さんと初恋の人伊藤初代さんの 「篝火の像」ふたり並んで、長良川にむかい 鵜飼船の篝火を眺めています。 |
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